TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)作例
2021年6月24日にタムロンさんから発売予定のソニーEマウント、APS-C用超広角ズーム「11-20mm F/2.8」の作例を紹介します。レビュー用にタムロンさんよりお借りしています。YouTubeでは、作例、写りの感想、Vlog用途での使用感検証、レンズの特徴などを紹介しますが、この記事では作例をじっくり見ていただくためにYouTubeの中で紹介した写真、47枚すべて掲載します。
TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD レビュー動画
TAMRON 11-20mm F/2.8 作例
作例は47枚あります。撮影時の設定も小さく載せておきます。カメラはα6400を使用しました。
金沢市民芸術村
巌門(がんもん)
解像度が高く、ゆがみも少なく、太陽に向かって撮った写真でも、絞っているからということもあると思いますが、描写が乱れることはありませんでした。
波に近づいて、撮った写真では、波がくる直前までローアングルで構えて、ズボンをびちゃびちゃにしながら撮りました。広角で近い被写体を狙う場合は、被写体との距離を詰める覚悟がポイントになってくると感じています。
白山比咩神社
曇っていて光量は少なかったですが、三脚を使うことである程度絞って撮影することができました。高く伸びる木を超広角のパースを使って撮ることで力強さを演出できます。ベタですが、滝をスローシャッターで狙うこともできますね。
ストリートスナップ
被写体と街の風景をあわせて撮ることができる30mmという望遠端の画角。オートフォーカスも早く正確なので、カメラをPモードにして後はじゃんじゃん撮っていくだけという感じで、シャッターがはかどりました。今までで一番、α6400がスナップシューターになったという感覚をこのレンズは持たせてくれました。
そうして広角端にふった時は、目の前の光景をデフォルメできます。パース、遠近感を用いて目の前の空間に対して感じたことを強く画に残すことができます。超広角ばかりの写真が並ぶと見ていて疲れる印象をわたしは持っていますが、広角と超広角の2つがあることで印象のバランスを整えることができるのではないかと思います。
超広角は、普段見えている画とは違う分、くどいくらいの色調整が似合う画角と思いますが、やりすぎ注意というか、色味まで現実離れしすないようにしないとと意識しながら現像しました。
蕎麦屋さん
手持ちで撮りました。空間も撮りつつ、寄れるレンズでもあるので、食べ物にもクローズアップして撮影できます。
博物と古物の奇妙な雑貨店 シュレディンガーの猫
許可をいただき、じっくり撮影させていただきました。
https://shureneko.com/
室内撮影では、超広角と三脚の組み合わせが威力を発揮します。部屋の端や角から撮影することで室内の広がりが表現できます。F2.8と明るいレンズなので、やや暗い室内での手持ち撮影でも問題ないのですが、空間を被写体にした時は、絞って隅々まで鮮明に見せたい場合が多いです。特にこれだけ商品がたくさん並んでいると、ますますそう思いますよね。三脚があれば、シャッター速度を気にしなくてもよくなります。商品を被写体とした写真は、三脚を使わず手持ちで撮影しました。
人物
自撮りで広角端と望遠端の比較をしたのと、仕事の相方、かわべさんにあえて地面スレスレからあおって撮ってもった写真です。強調されたパースの印象が強いですが、開放でも逆光耐性が強いことが分かります。
使ってみての感想
使ってみてこのレンズは、ストリートスナップをよく撮る人、わたしもそうですが、そういった人にオススメできると感じました。取り回しの良い小型軽量化で F2.8 通しで明るいという魅力を持っています。望遠端で30mmという画角は、被写体と街の風景をあわせて撮ることができます。リコーのGRは28mm、ライカQ2も28mm、FUJIFILM X100Vは35mmにみたいな感じで、スナップを強く意識したモデルは広角レンズを採用しています。
ストリートスナップに最適な30mmを基準とし、広角側にすることで、より演出した写真、空間をデフォルメし強烈な遠近感を出したり、被写体を誇張して撮影することができるオプションを持っていると感じました。超広角単焦点1本だと、すぐ飽きてしまうのですが、基準を30mmとし、時々16.5mmでアクセントをつけた画を残すというのが、楽しい使い方なのではないかと考えます。