【先行レビュー】α6000シリーズの新定番!標準ズームレンズ『TAMRON 17-70 F2.8』
2021年1月14日にTAMRONから発売予定のAPS-Cサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用標準ズーム「17-70 F2.8」をレビューします。発売に先駆けてタムロンさんよりレビュー用に貸していただきました。2020年12月に発表されたので、気になっている方も多いのではないでしょうか。
2週間くらいかけて、ポートレートビデオ作例をつくった他、いろんなところでスナップ写真を撮ってきました。そんな作例をふんだんに紹介しつつ、このレンズの特徴、使ってみての感想を7つのチャプターにわけて紹介します。主に動画用途で購入を考えている人、スナップ用途の人などさまざまかと思います。ぜひ気になっているポイントを中心に見ていただければと思います。
レビュー動画
レンズの特徴
コンパクト設計でソニー製 APS-C サイズミラーレスカメラとの組み合わせは抜群。スペックの中で最も特的なのは、17-70mm(35mm 換算焦点距離:25.5-105mm 相当)という、いわゆる便利ズームでありながらF2.8通しという点で、実用性に非常に優れています。
また、手ブレ補正機構が搭載されています。ボディ内手ブレ補正搭載、非搭載のどちらのカメラに装着しても補正 効果を得られます。さらに動画撮影時には AI テクノロジーを活用した補正が可能、こちらはレビュー動画をご覧いただければと思います。
AF精度・スピード
AF駆動には独自開発のステッピングモーターユニット「RXD」を搭載。動きのある被写体を的確に捉えるだけでなく、動画撮影でもその力を発揮します。また、静粛性にもすぐれており、動画での使用に適しています。
最短撮影距離
APS-C サイズの標準ズームとして従来のスペックを大幅に上回る、最短撮影距離 0.19m を実現。 テレ端も 0.39m という十分な近距離撮影性能を確保しているため、迫力あるクローズアップ撮 影をお楽しみいただけます。
気になった点
1つだけ気になったのは、手ブレ補正の切り替えスイッチがない点です。三脚で撮影する場合は、ボディ内手ブレ補正をカメラ本体のメニューからOFFにする必要があり少し面倒と感じました。動画を撮る時は三脚を使うことも多いので、スイッチで切り替えられた方がよかったです。コンパクトボディ追求のため、仕方なかったのかもしれません。
TAMRON 17-70 F2.8 作例(カメラはすべてα6400)
ポートレート写真作例
モデルは、miiさんです(miiさんのTwitterアカウントはこちら)。
スナップ写真作例
テーブルフォト作例
F値ごとのボケ味
F値ごとのボケ味をみてみましょう。F2.8では、まったくクセがないわけではなく、やや玉ねぎボケ(渦巻き状ボケ)が出ていますが、4.1 倍ズームでありながらこれだけ綺麗に柔らかくボケます。
ポートレートビデオ作例
主にボケ味を見ていただくために、絞り開放で個別のシーンを長めにしました。SONY α6400でジンバルは使わず手持ちで撮影しました。
まとめ
換算25.5-105mmでF2.8通し、解像感よし、ボケ味もよし、1本で様々状況に対応できる抜け目ないレンズです。これからα6000シリーズを買う人の最初の1本としてもオススメできます。α6000シリーズの新定番標準ズームレンズと言えるでしょう。