映画のワンシーンを切り取ったような写真を撮れる!カラーネガフィルム CineStill 50D 120/35mm レビュー

今回はカラーネガフィルム「CineStill 50D」を使って撮った写真を感想交えながら紹介します。下の写真のように天地に帯をつけるとまさに映画のワンシーンを切り取ったようになりますね。


天地に帯をつけるとより映画っぽくなる


中判フィルムカメラ用の120サイズのものと35mm版の両方を購入し試しました。まずは最初にテストショットを行った中判フィルムカメラ用の120サイズの写真から紹介します。


Cinestill 50D / 120(中判フィルムカメラ用)作例

これらの写真は、フィルムをスキャンしデータ化した後に、Lightroom CC でホワイトバランスやトーンを自分好みに調整しています。スキャンしてそのままお見せしている訳ではないという点、ご承知おきください。最初のこの一枚だけ、スキャンした直後の画像もお見せしますね。こんな感じ。


これを次ように調整しました。他の写真も同じような調整を行っています。







Amazonの商品紹介文を読むと...

映画撮影に使われているフィルムであるKodak Vision 3からハレーション防止用のバックコートであるレムジェット層を除去し、一般的なカラー現像(C-41現像)を可能にしました。そのために独特のハレーションが起こり、唯一無二の色合いが楽しめるカラーネガフィルムです。

ちょっと何言っているか分からないですね。

50Dは、自然光(5500ケルビン)で撮影するのにぴったりなので、ポートレイトや風景撮影に向いています。超微粒子でシャープな画質と、豊かで自然な色を再現します。

これはちょっと分かります。ISO50ということで、室内での撮影は厳しいでしょうし、外あるいは自然光の入る明るい室内での撮影に適しているということでしょう。

まずは、中判フィルムで撮った写真を紹介しました。最初に現像上がって見た時は、見たことのない画にちょっと感動しました。ただ、その感動の中には中判だから、という要素もあるのではと思って35mm版のフィルムも購入して撮影を行ってきました。

Cinestill 50D / 35mm 作例

ここからは、35mmのフィルムで撮った写真を紹介します。















120、35mmそれぞれで撮影して感じたことは次のような感じ。

  • 彩度が低く落ち着いて優しく爽やかな印象
  • 撮影したのは夏の暑い日だったけど清涼感が感じられる色合い

ISO感度50ということで、シャッタースピードを早くできない古いカメラでも絞りを開けて撮影できます。僕の持っている中判フィルムカメラFUJIFILM GW680はSSを一番はやくして1/500、Nikon F3は1/2000、それでも晴れの日の外で、絞りを開き気味に撮影できました。

同じ場所で別のフィルムで撮った写真

FUJIFILM業務用100で撮った写真


Cinestill 50Dで撮った写真


もちろん撮影した日が違うので、一概には言えないが、画作りの方針の違いは明確に感じられます。FUJIFILM業務用100がある程度見たままに忠実なのに対して、Cinestill 50Dはだいたんな色構成て普通でない画づくり、中間の色がのっぺりしている印象もあります。

作例で使ったフィルム



まとめ

カラーネガフィルムCinestill 50Dで撮った写真、色合い、雰囲気などどうでした?
ISO50という感度、清涼感ある画づくりなので、夏の撮影に適しているかなと感じました。まだ残暑が続くので、この夏の思い出をCinestill 50Dで映画風に残してみてはいかがでしょうか?
記事作成時の価格は次の通りです。


種類 価格
35mm(36枚撮) 2,300円程度
120(撮影枚数はカメラによって異なる) 2,200円程度

個性的だがやや高い、でも試す価値ありと考えています。

この記事の動画


いちがみのYouTubeチャンネルはこちら。写真、映像系の動画をアップしていますのでぜひチェックを。